ニュースやSNSで度々話題になっている『スルガ銀行』と『かぼちゃの馬車』事件。
実はかぼちゃ以外のオーナーも困窮していることが多いです。
今日はスルガが流行った理由を解説していきながら、
なぜ今借りた人が困っているのか話していきます。
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目次でサクッと理解する
なぜたくさんの投資家がスルガ銀行の融資を利用していたのか
スルガ銀行の収益不動産向け融資の特徴はこんな感じでした。
年収×10倍を上回る融資額も可能
年収700万円以上という縛りはあるものの、超えてしまえば一棟ものである程度規模のある不動産のオーナーになれるということで重宝されました。
オーバーローンスキームが確立しており、手出し0でオーナーに
90%融資を原則としていましたが、下記に記すような業者らの«情報操作»などによって事実上手出し0円で不動産オーナーになれた方が大勢いました。
審査がめちゃ早い
不動産取引は“みずもの”と言われます。
これは、いつ売主が「売るのやめた」や、買主が「買うのやめた」と言い出すか分からないからです。
通常、国内のエリートが集まる都銀であっても、最終決済までの審査期間は約1ヶ月ほどかかります。そのため、審査期間中に話がナシになってしまうこともゼロではありません。
しかしスルガ銀行は、最短数週間という光の速さで審査を行うことが出来ました。
そのためスルガ銀行を紹介してくる不動産業者が増え、結果として利用者が増える一因になった気がしています。
書類の裏取りを“しない”(?)
最近騒がれていることですが、以下の書類の偽造が話題になってますね。
他の金融機関と比較するとそこらへんのチェックが厳しくなかったようにも感じます。
詳細は割愛します。
- 売買契約書のかきあげ
- 年収、金融資産詐称(フォトショップ、ソースいじる系ソフトなど)
- レントロール偽造(カーテンスキーム)
「え、スルガはつなぎの契約書確認しないですよ?」と丁寧に教えてくれた3為屋さん、
合コンごちそうさまでした。
長期期間融資が組める
鉄骨造と鉄筋コンクリート造を中心に築30年の物件にも30年融資が組めるほど柔軟でした。
エリアがめちゃひろい
全国、かなり広いエリアを対応してくれました。
何でスルガで買っちゃった人は困っているのか
いくつかメインの理由があります。
金利が高い
4.5%とかですからね。(首都圏では少し優遇制度もありました。)
エリアが広いせいで、マーケティングをしっかりしないで買われた人なんかは空室が増えて困っているという話も聞いたことがあります。
長期間融資で残債も多く、手放すのすら大変
スルガ銀行が貸してくれたおかげで、地元の方は絶対に買わない金額で首都圏の方がオーナーになっているケースが多々あります。
そうすると、現在の借金額が売却想定価格よりも高いことも多く、貯金を切り崩さないと手放すことが出来ません。
加えて偽装なんかして買っているもんだからそもそも大きな貯金も無く、結果として売ることが出来ないのです。
では借り換えは?という話も聞きますが、
都銀は原則耐用年数対応、
地銀、信金、信組は地域の金融機関なので、
それ以外になってしまうと中々厳しいと言わざるを得ません。
じゃあ次の人もスルガ融資で買ってもらえば良いんじゃないの?
今は締まっちゃってあれですがwww
スルガ銀行は、自分が融資をしている物件には融資をしたがりません。
これは、過去の審査を信用していないからだとか、
貸出額が増えないからだとか言われていますが、真偽はわかりません。
ちなみに
スルガを借り換えて既存抵当がスルガじゃない場合でも、
オーナーが変わっていなければ、
スルガ銀行は融資してくれません。
これは、スルガに取って«裏切ったオーナー»が儲かる資金を、スルガ銀行が出すことになるので癪である、そんな理由らしいです。
まとめ
今回はスルガ銀行ブームと、大家さんが困っている理由を挙げてみました。
次回は実際に相談を受けた恐怖事例を書いていきたいと思います。
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